アットカンパニーでは企業が人材採用を行うためにさまざまな雇用形態や働き方の求人を募集することができます。近年、働き方の多様化が進み在宅ワークや副業のニーズが増えたことで、それらの働き方の求人募集を行う企業が増えています。その一方で、在宅ワークや副業の仕事を装い、不正に個人情報を収集したり、金銭の授受を伴う研修の受講や教材・備品等を購入させるような詐欺のトラブルも増えています。この記事では、求職者が被害やトラブルに遭わないための典型的な在宅ワーク詐欺、副業詐欺の例をご紹介します。
尚、アットカンパニーを運営する株式会社大新社は、本記事でご紹介するような詐欺と見られる求人の募集に対しては厳正に対処し、該当のおそれがある求人を掲載されたアカウントを見つけた場合は、事前の通知なしにご利用を停止いたします。
在宅ワーク詐欺、副業詐欺とは
在宅ワーク詐欺、副業詐欺とは、虚偽の内容の求人募集を行い、応募者の個人情報や金融資産などを不正に盗もうとする行為をいいます。在宅ワークや副業の人気が高まっていることに乗じて、そのような働き方で好条件、高収入の内容の求人を掲載し応募者を集めるケースが増えています。
アフィリエイト関連の詐欺
アフィリエイトを取り扱う仕事自体は不正なものではありませんが、アフィリエイトの仕事をおとりにして金額に見合わない有償の研修やセミナーへの参加、コンサルティング契約、情報商材やツール等の購入などへ誘導し金銭を支払わせるものがあります。またオンラインカジノ等へ勧誘して入会金を求めるものや、SNSで友人を勧誘することで紹介料報酬を得るようなマルチ商法に該当するケースもあります。求人に掲載されている仕事内容だけでは詐欺の断定が難しいものもあるため、仕事を始めるにあたって費用の負担が適切なものなのか、事業主が信頼できるのか、応募後のやり取りで不審な点がないかなど、細心の注意を払う必要があります。
在宅ワーク詐欺、副業詐欺の典型例
在宅ワーク詐欺、副業詐欺に見られる典型的な事例を紹介します。
1.求人の内容が現実離れしている
事実とは思えないような好条件や収入の求人は、おとりとして作られた虚偽の求人である可能性があります。「スキマ時間にスマホで作業するだけ」「簡単に月●万円稼げる」など甘い誘惑には注意が必要です。また驚くような豪華な特典やインセンティブで求職者の目を引くような内容にも注意が必要です。
2.採用のハードルが低すぎる
一般的に企業が求人を行う場合は応募者の適性を判断するため、採用の判断が即時的であったり、選考なしの仕事依頼には注意が必要です。専門の知識や技術が必要であるにも関わらず、経験やスキルが求められない求人募集は不自然です。また、未経験者に対する研修やセミナー等を行う名目で、費用負担の伴う入会に勧誘される場合もあります。
3.募集主の情報がほとんど掲載されていない
求人の募集主の情報がほとんど掲載されていない場合は注意が必要です。
- 連絡先の電話番号は携帯電話の番号しかない
- メールアドレスがフリーメールや使い捨てアドレスなど怪しいドメインのアドレスを使用している
- 募集主の住所をインターネットで検索しても事業所が確認できない
上記は一例となりますが、これらに該当する場合は特に注意してください。通常、募集主の名前をインターネットで検索すると、公式のWEBサイトやSNSアカウント、ポータルサイトなどで事業内容が確認できることがほとんどです。
4.働くのにお金の支払いが求められる
在宅ワークの場合、仕事を始めるにあたってパソコンやインターネットの環境を整備しておく必要はありますが、初期投資が必要な場合は注意をしてください。登録料やシステム料などの名目で初期費用や会費の支払いを求められたり、教材や備品等の費用を求めたりすることは、詐欺としてよく用いられる手口です。たとえ返金保証などがあると説明されていたとしても、何かしらの理由により返金が応じられないケースもあります。正当なWEBサイトのサブスクリプション料金が発生する場合もあるかもしれませんが、在宅ワークや副業を行う際はこの内容を念頭においた上で募集主の説明をしっかりうけてください。
5.有償の研修やセミナー、コンサルティング等に勧誘される
求人の応募者に対して、仕事を始めるためのノウハウの提供やサポートを行うことを名目に研修やセミナー、コンサルタントを行い費用が請求されるケースがあります。本来、募集主が労働者に業務を委託する場合、業務のノウハウ提供やサポートは募集主の責務とされることがほとんどであり、別途費用が発生することは不自然なものと考えられます。「今なら無料でノウハウを伝えます。」「初期費用無料でセミナーに参加できます。」などと告知されているもの自体、疑いの目をもって注意を払う必要があります。
6.応募後すぐにSNS(LINE等)へ誘導される
アットカンパニーが提供する採用管理システムでは求人企業の担当者と応募者がメッセージのやりとりができる機能を提供しています。通常その機能でやりとりができるにも関わらず、明確な理由もなくLINE等のSNSへ応募者を誘導しやりとりを求めるケースがあります。その他にも、応募後即座に別の登録フォームへ誘導し別のサービスやコミュニティ等への登録や参加を促す行為も見られます。不正に個人情報や金銭等の金融資産を盗み取られないように細心の注意が必要です。
7.契約書が存在しない
求人の募集内容にもよりますが、在宅ワークや副業は個人事業主として事業者と契約を取り交わして働く形態が多く、この場合には業務委託契約が用いられます。また、アルバイトやパート、正社員や契約社員などの求人に対しては労働基準法、最低賃金法が適用された雇用契約を事業者と結びます。契約書の内容を事前に確認したうえで業務に従事しましょう。
8.インターネットでトラブルの情報が見つかる
検索エンジン等で募集主の名前を検索し、詐欺やトラブルの報告などが確認できた場合は危険である可能性が高い求人です。同様にSNSや口コミなどインターネット上で悪い評判ばかりが目に付く場合も関わりを持たないようにしましょう。
9.採用担当者のコミュニケーション能力が乏しい
本来、募集主である企業の採用担当者とやりとりする場合、自社の求人の内容や事業に関する質問に対して明確な回答を得られるはずです。仕事内容に関して十分な説明が得られなかったり、電話やメールの対応に難がある場合は注意をしてください。求人や選考において、文章に不備が多かったり、定型文と見られる返答ばかりの場合は特に気をつけましょう。
詐欺のおそれがある求人を見つけた場合
アットカンパニーでは、虚偽の内容の登録または掲載をする行為、応募者等第三者に不利益、損害、不快感を与える行為を禁止事項と定め適切な対応を行います。万が一、アットカンパニー( atcompany.jp )で登録、掲載された情報に詐欺、虚偽、違法と思われるものを見つけた場合は、運営の株式会社大新社までお問い合わせください。
詐欺に遭ってしまった場合
もし、詐欺に遭ってしまった場合は警察庁サイバー犯罪対策プロジェクトで案内されている各都道府県警察のフィッシング専用窓口に連絡しましょう。詐欺の被害が他の人へ広がらないことを防ぐためにも行政機関へしっかり通報することも重要です。
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